夜明けの520号室

ままならないオタクによる、フリーダム&カオス雑記。

520号室の思い出

ブログを開設してから一週間くらい経った気がするのに、未だに記事がひとつもない。

 

書きたいネタはいくつかあるのだが、うまくまとめられない。

世の中の「読ませる」長文を書ける人はすごいんだなぁと、改めて思う。

 

仕方ないので、「夜明けの520号室」というブログタイトルの由来でも書いておく。

 

私は地方民なのだが、大学時代は東京で過ごしていた。

当時から生活能力が皆無だった私は、親のすすめもあり、民間の女子学生寮に住むことになった。

風呂・トイレ・キッチン共同、コインランドリー・コンビニ至近、別料金だが食事あり。

家事が一切できなくても生活できる環境がそこにはあった。

そこで私に割り当てられたのが、520号室だった。

 

大学生活は、いろいろあったもののトータル収支で言うと割と楽しかった。

寮にはさまざまな学校に通う女の子たちが住んでいたが、私の同期は特に横のつながりが強く、みんなで遊びに行ったり飲み会を開いたりしていた。

何の因果か私もその輪の中に交じれており、大勢でボウリング場ではしゃいでいるときなど、まるでリア充になったような気分だった。

いや、あの短い期間に限れば、私はリア充だった。

 

それはそれとして、私はオタクだった。

家事能力だけでなく規則正しい生活を送る能力も皆無だった私は、夜通しニコニコ動画を観たり、レポートそっちのけでpixivを漁ったりと、インドア生活を満喫していた。

どちらかと言えば、あちこちに出かけるよりは部屋に引きこもって愛機レッツノート(入学時に大学生協に勧められるまま購入)と向き合っていることのほうが多かった。

当時から「もったいないことをしている」と思っていたし、今もそう思う。

 

それでも、520号室にこもって過ごした「もったいない」時間は、確かに私の大学時代の思い出なのだ。

無意味な徹夜の果て、気がついたら東の空が白んでカーテンの隙間から光が差し込んできていたあの瞬間。

青春を浪費してしまったことへの後悔と、浪費できるほどの青春を持っていることへの満足感に満ちた、夜明けの520号室。

 

私はもう学生ではないし、当時持っていた青春は浪費し尽くしてしまった。

だけどせめてこのブログの中では、あの頃と変わらない、変われない私のままでいたい。

そんなわけで、ここは「夜明けの520号室」なのである。